そんなワケで。
父親と母親がヨロシクやってこの世に生を授かった僕ですが、
「大変だったね、ご苦労さん!」と産声をあげてから早30年。
思い返せば楽しい人生でした。
産まれた時は宇宙人みたいな顔だと、周りの大人をザワつかせたあの頃。
すくすく成長し、幼稚園では持ちきれない程のバレンタインチョコをもらい、
今が人生最高潮のモテ期だと確信したあの頃。
小学校では体が弱く、土曜日の登校まで体力が続かず、
日本でいち早く週休2日を取り入れ、時代の最先端を生きていたあの頃。
2年生になり転校が決まり、
お別れ会ですごいマジックを見せると息巻いた結果、
指パッチンを披露してみんなに度肝を抜かせたあの頃。
転校後、初めての発表会でのクイズ大会。逆に度肝を抜かされたあのクイズ。
今でも忘れはしない、これから先の人生で最もハイレベルだと確信したあのクイズ。
『私の好きな食べ物はなんでしょう。』まさかの問題に会場はどよめき、
そしてそのクイズの答えが『鮭のフレーク。』という
あまりにもハイセンスなクイズに、人を疑うことを知ったあの頃。
初めての恋を経験した小学校高学年。
秘密基地のようなあの倉庫室で男5人、恋バナで盛り上がり、
そんな純情な初恋を後押ししてくれたのは
今話題の今井絵理子が所属していたSPEEDのホワイトラブでした。
SPEEDを聴き、こんな恋もあるのかと胸弾ませたあの頃。
そんな初恋と同じくらい夢中になったスポーツ、野球。
今話題の清原和博に憧れなんの疑いもなく、プロ野球選手になれると信じ
真っ白な綺麗な心で白球を追いかけ、最後の大会では39℃の高熱を出し、
思うようにプレーできずベンチで大量の毛布にくるまり悔し泣きをする僕を、
相手チームは何かの中毒、いや、
不治の病だと勘違いしたことでしょう。そんな悔しさを知ったあの頃。
中学校入学後も野球に明け暮れ、やはり最後の大会で今話題の野々村議員並みに
大泣きをしたあの頃。
この辺りからブログに書けるようなことが少なくなってくるワケですが。
自分のイメージが崩れることや、都合が悪いことには最後までかわし切るという、
今話題のやまもといちろう並みのズルさを覚え始めたあの頃。
高校入学後のことは書けることが何一つないと知った今この瞬間。
そして今、30歳という節目を迎え、
今日が誕生日でも何か特別な記念日というわけでもありませんが、
こうして自分が歩んできた人生を振り返っているわけです。
「あの頃」を思い出し、ひとり特に何もない外の景色を眺め、
「人間ってそんな立派なものかい 人生ってそんなかっこいいものかい」と、
どこかで聞いたことがあるようなフレーズを頭に浮かべ、
今話題のイケダハヤト並みに金のことを考えながら今日も生きるわけです。
そんな30代オヤジに突入した僕ですが、少しでも応援してあげたいなと、
現実に目を背けず、後悔する人生にはしてほしくないなと、少しでも、
ほんの少しでも思って頂けたのであれば、ぜひ仲良くしてもらいたいワケです。